『豊後絞り』はご存じですか?
明治の中頃には大分の地から一度は消滅し、県民すら名前を忘れてしまった伝統工芸品です。
木綿に絞りを施し、藍で染めた布・技法を『豊後絞り』と言い、1600年前後に全国に先駆けて大分で発祥しました。
江戸時代に全国へ広がり、愛知県の伝統的工芸品『有松・鳴海絞り』に影響を与えるほど有名な特産品でしたが、化学染料の輸入など需要低下により衰退し、明治12年の記録を最後に技術継承もされないまま大分から消滅しました。
この『豊後絞り』を現代に復活させたのが大分市出身の染織研究家安藤宏子さんです。
『有松・鳴海絞り』を調査した際、代表的な技法の中に故郷大分の古称『豊後』があることに気がつき、数十年にわたる独自の調査・研究を続けたそうです。
そして、安藤さんを師とし技術を習得しようと集まった生徒達と一緒に平成8年には『豊後遊草会』を設立。現在も『豊後遊草会』のメンバーと100種類以上ある染色技法を使って素晴らしい作品を生み出しております。
また、県内・外への普及活動や後世への技術継承にも力を入れており、県内小学生や修学旅行生、旅行者向けの絞り・藍染め体験イベントを実施しております。
みなさま、復活した大分の伝統技法『豊後絞り』を体験してみませんか?
豊後遊草会
代表 田北 寛子
(連絡先)
大分県商工観光労働部
商業・サービス業振興課
貿易・物産・フラッグショップ班
TEL:(097)506-3286
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