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[触 Vol.9] 佐伯市宇目 / トトロの森の大自然」

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大分|触|観光情報

佐伯市宇目

トトロの森の大自然

Vol.9
大分県の南端にある佐伯市宇目は、水と森の自然に恵まれ、誰もが懐かしさを感じるような人口約3,500人の町です。誰が置いたのかは不明ですが、10年ほど前にとなりのトトロに出てくる猫バスのキャラクターが轟(トトロ)地区に出現して一躍人気スポットになりました。訪れた人たちが作ったトトロ人形も木の枝にたくさん飾られてメルヘンチックな雰囲気で、緑のトンネルや澄んだ水の流れなど、農村の素朴な生活や風景とアニメの世界が見事にマッチしています。

また、轟地区を散策するとたくさんのホオズキ畑が目に入ります。大分県のホオズキ出荷量は全国2位で、宇目は県内最大の産地です。夏の風物詩として知られるホオズキは、切り花やドライフラワーなどの観賞用として、また、お盆の飾り花として需要があります。大分のホオズキは他県産に比べ、実の大きさや色付き等の品質が高く、市場の評価も高いそうです。特に、東京浅草寺のホオズキ市では、宇目産のホオズキが欠かせないものとなっています。ホオズキ農家の後継者河野英和さんは、「お盆用の出荷があるので8月初旬まで忙しい日々が続きます」と話していました。

轟地区から国道326号を宮崎方面に5分ほど車でいくと、北川ダムに架かる「唄げんか大橋」が見えてきます。逆Y字型の主塔と斜めに張ったケーブルの幾何学的な造形美が周囲の自然やエメラルドグリーンの湖面に見事に調和し、絶好の観光スポットとなっています。

「唄げんか大橋」を渡り宮崎県との県境あたりから、祖母・傾の原生林を4キロほど登ったところに、藤河内(ふじがわち)温泉「湯ーとぴあ」があります。鉱泉を利用した温泉で、窓からは渓谷の雄大な景色が楽しめます。そこからさらに、3キロ程上がれば藤河内渓谷です。巨大な花崗岩の一枚岩を、川の流れが長い年月をかけて浸食した奇観は驚くばかりです。緑の森に包まれ、透明な美しさをたたえた渕や水しぶきをあげる滝は心までも清らかな気分にしてくれます。キャンプ場としてにわかに人気が出てきているようですが、内緒にしておきたいぐらい魅力的なところです。

宇目でファンタジーと大自然を体験してみませんか。

(平成19年7月発行)

ととろのバス停

猫バス現る

宇目特産のホオズキ

斜張橋の「唄げんか大橋」

温泉からは渓谷の自然が楽しめます。

藤河内渓谷「千枚平」

藤河内渓谷の渕

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