8月最初の日曜日、「名水の里 竹田」は涼を求める多くの観光客でにぎわっていました。
竹田市は大分県の南西部に位置し、西は熊本県、南は宮崎県と接しています。九州の屋根と呼ばれるくじゅう連山や阿蘇外輪山、祖母山などの山々に囲まれ、絶え間なく湧き出る竹田湧水群や白水の滝などの名水に恵まれた、水と緑があふれる自然豊かな地域です。
「白水(はくすい)ダム」は、竹田市などの農家の水不足解消を目的として、昭和9年に起工、昭和19年に竣工した堤長約80メートル、堤高約14メートルの農業水利施設です。堤は水流圧を和らげるために曲線状に設計され、全体を均一に流れる水流は純白のカーテンのようです。その技術の高さと造形美から、平成11年に農業土木関係施設では初めて国の重要文化財に指定されました。
さらに熊本県方面に向かうと、豊の国名水15選のひとつ「白水(しらみず)の滝」があります。
陽目(ひなため)の里キャンピングパークから渓流に沿っていくと、そこここの岩の間から清水が湧き出ています。小径に入るとすぐに、ひんやりとしたそよ風に包まれ、心地よく感じられます。
目の前に現れた白水の滝は、阿蘇外輪山からの圧倒的な水量で飛び散るしぶきが一帯を覆い、肌寒さを感じるほどです。マイナスイオンいっぱいの空気を浴びて、気分もリフレッシュです。
滝への起点となっている陽目の里には、名水茶屋があります。名産のトマトをふんだんに使ったパスタやカレー、ソーメン流しなどのバイキング料理や豊後牛の炭火焼、田楽料理などが自慢です。茶屋の前では、こんこんと湧き出る名水を自由に飲むこともできます。是非お楽しみください。
坐来大分の御飯は、直送された竹田の名水を用いて皆様に提供しています。
(注)陽目の里名水茶屋のバイキング料理は、夏休み期間中は毎日、その他の期間(冬季除く)は土日祝日に提供されています。
(平成19年8月発行)
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白水ダムの水流美
反曲面の堤にそって均一な 白水ダムの流れ
しぶきをあげて流れ落ちる 白水の滝
名水茶屋(左手に名水飲み場)
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