宇佐市安心院町(あじむまち)
稀少なホワイトアスパラガス |
Vol.14 |
大分県内で流通しているアスパラガスは、ほとんどがグリーンアスパラガスで、主に佐伯市、豊後大野市、豊後高田市などで栽培されています。
近年、佐伯市、竹田市、宇佐市の生産者はホワイトアスパラガスの栽培にも取り組んでいます。 一般的には土中で伸長した茎を収穫しますが、県内では、アスパラガスの株をシートや筒で覆い、明かりを遮る方法が採られています。
ここ宇佐市安心院町では、銀色の筒を使ってホワイトアスパラガスの栽培が行われています。アスパラガスの株元に少し覗いた若芽を素早く見つけ、筒をかぶせます。毎日、約3cmづつ伸長する芽を大事に育て、8日後には出荷します。
ホワイトアスパラガスは、太い物が好まれます。株の勢いや芽の大きさを見極めた熟練の判断が必要なのです。
生産者の福田さん(エコファーマー)は「うちのアスパラは味が濃くて美味しいよ。特にホワイトはシャキシャキ感が良いね。アスパラを食べるのは3〜4月がお勧め。」と話してくれました。
アスパラガスは茹でて塩やマヨネーズで食べると、濃い味と甘さが引き立ちます。太いものは、根元から5cmぐらいまでの皮を薄くむき、斜めにスライスしてソテーに最適です。
※「エコファーマー」とは、堆肥などを使った土作りや化学肥料・農薬の使用低減に取り組む知事認定の農業者です。
総合監修 金丸佐佑子(平成19年3月発行)
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収穫されるアスパラガス
銀色の筒に覆われたホワイトアスパラガス
筒の中では若芽が伸長中
直径2cmを超えた茎
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