大分市から南東約30キロメートルの場所に位置し、豊後水道に面した津久見湾を囲うようにして美しいリアス式の海岸線が続いています。
戦国時代には大友氏の支配下にあり、キリシタン大名としても有名な戦国時代の武将「大友宗麟」は、ここ津久見を最後の居住地とし、津久見で逝去しています。
みかん栽培、マグロはえなわ漁業、セメント工業を中心に発展してきた津久見市ですが、近年は地域の魅力を体感してもらおうと観光客誘致にも積極的。
これからの季節、旅慣れた方には特におすすめのスポットです。
[保戸島]
津久見とマグロのつながりは古く、明治30年頃には保戸島で遠洋マグロ漁がはじまったとされています。
津久見港から定期船で25分。島は平地が少なく、海岸から山への急な斜面に3、4階建ての住宅がひしめくように立ち並んでおり、その風景は地中海の漁港を連想させられます。
保戸島のはえなわ漁船は、今でも日本トップクラスのマグロの漁獲量を誇り、「ステーキ」、「しゃぶしゃぶ」、「すきやき」、「ハンバーグ」など肉料理として食べ慣れている料理も、津久見市内ではマグロ料理として食べることができます。
[津久見扇子踊り]
約450年の歴史を持つ、大分県を代表する郷土芸能の一つです。
大友宗麟の時代に戦没した勇士や農民の供養のために、京舞の流れをくむ「扇子踊り」ができたと伝えられています。色鮮やかな扇子を手に踊り子が華麗に舞う姿は実に優雅で、哀感を秘めており、多くの観客を魅了します。
昨年は「高知よさこい祭り」の前夜祭に招待され、全国から集まった観客を前に華麗な舞を披露するなど、全国的にも注目を浴びつつあります。
今年の扇子踊り大会は下記日程で開催されます。
日時:2009年8月22日(土)19:30〜
場所:津久見市内
東九州自動車道を利用すれば大分市から約30分、JRを利用すれば大分駅から約1時間。潮風を感じながらのんびりと旅してみませんか。
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<みかん畑>
甘さ、外観ともに質のよい津久見みかん。
<保戸島の漁港と集落>
異国を想わせる美しい景観は、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」にも選定されています。
<まぐろのかぶと焼き>
目の周りにはコラーゲンがたっぷり。
<ひゅうが丼>
熱々のご飯に味付けしたマグロをのせた津久見を代表する郷土料理。
<津久見扇子踊り>
京舞の流れをくむ優雅な舞姿。
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