湯布院町塚原高原
〜大自然のなかの隠れ家〜 |
Vol.15 |
塚原高原の在る大分県由布市湯布院町塚原は、由布市と別府市との境界付近、標高約700mに位置する観光地です。由布院温泉などで知られる湯布院町の中心部から由布岳を隔てて北側に位置し、自然の恵みが豊富で四季折々の草花や動物たちが生息する、なだらかな丘陵が広がっています。
かつては大分県における畜産発祥の地として良質の和牛を生産し、「観光地」という面では、由布院、湯平、塚原に三分される旧湯布院町の中でもまだまだ認知度が高いとは言えません。
しかしながら、15年ほど前から、美しい自然と雄大な景観に魅了された県外からの移住者による陶芸や木工などの工房やギャラリー、レストランなどが増えてきました。今では30軒余りの観光業者が、塚原高原の自然の恵みに感謝しながら生活を営んでおり、最近では、大自然のなかの隠れ家的なスポットとして、特に若い女性を中心に注目を集めています。
それぞれのオーナーは、一人一人が塚原に対する熱い思い、塚原にたどりついた物語を抱えており、観光客のみなさんにも同じ気持ちを感じてもらいたいと、訪れる人たちとのふれあいをとても大切にしています。
また、塚原高原には、薬湯として知られ県外からの治湯客も多い「塚原温泉 火口の湯」があります。
標高約800m、噴気が立ち昇る伽藍岳(がらんだけ)1045mの中腹にあり、ペーハー値約1.4の全国的にも希少な強酸性の湯です。循環・ろ過・沸かし・加水など一切せず、自噴かけ流しの湯で入浴する温泉で、酸性度の高さ、アルミニウムイオンの多さは日本第二位、鉄イオン含有量の多さは日本第一位です。
黄緑色を帯びたお湯は飲泉も可能で、温泉の奥深さを改めて感じることができます。
塚原高原は、由布院温泉エリアと別府市街地の間に広がる大草原です。四季折々の草花、満天の星空など自然の美しさに加え、ペンションやオーガニックレストラン、作家が駐在するギャラリーなど、個性的な宿や店が多数あります。
日常の喧噪から離れて、静かな時間を過ごしたい人にはぜひ訪れてほしい場所の一つです。
|