杵築市
〜城下町散策とひいな(雛)めぐり〜 |
Vol.17 |
松平三万二千石の城下町として栄え、江戸の街並みがそのまま残る杵築は、杵築城を中心として南北の高台に勇壮な武家屋敷が立ち並び、その谷間に商人の町が挟まれています。
このような凹凸のある“サンドイッチ型”城下町は日本唯一と言われており、今も江戸時代の風情が漂っています。
杵築では、雛を「ひいな」と古語で呼び表し、その響きには雅語(みやびことば)の美しさを感じさせられます。
今年で9回目を数える「城下町杵築散策とひいなめぐり」では、旧家や老舗に代々伝わる雛人形を愛でることができます。
藩主松平家ゆかりの古今雛を展示する「きつき城下町資料館」、幕末から現在までの雛人形を展示し、絵手紙や和小物の体験教室を開催する「ギャラリーとーきち」をはじめ、藩医だった佐野家の雛人形や武家屋敷、老舗の商家など市内27箇所で様々な雛人形を展示しています。
期間中(平成22年2月6日〜3月7日)は、ひいなめぐりスタンプラリーやひいな人形創作コンクールなど様々なイベントが行われ、城下町一帯が華やかなムードに包まれます。
また、杵築では“京都につづく和服で歩きたいまち”を目指して和服の似合うまちづくりに取り組んでおり、和服で散策すると公共観光施設(杵築城・大原邸・磯谷邸・きつき城下町資料館・一松邸)に無料で入館できるほか、和服の方を対象に、プロカメラマンによる無料撮影と写真プレゼントを行う「きものdeフォトグラフ」といったイベント(毎月第3日曜日)も実施しています。
JRを利用すれば、別府駅から杵築駅まで約25分と別府温泉からも近いため、ゆっくりと散策を楽しんでいただくことができます。
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<杵築雛>
「第9回城下町杵築散策とひいなめぐり」
日程:平成22年2月6日(土)〜3月7日(日)
場所:杵築市城下町一帯・山香地域
<杵築城>
天守閣からの海を望む景色は必見です。
<酢屋の坂>
武家屋敷と商人の町をつなぐ、土塀と石垣の調和がとれた美しい石畳の坂です。
凹凸のある“サンドイッチ型”城下町がよくわかるスポットです。
<勘定場の坂>
緩やかな傾斜と広い階段は、馬や籠かきの歩幅に合うように配慮されたものです。富士山や扇の形をした石をぜひ探してみてください。
<大原邸>
情緒ある茅葺屋根、優雅な回遊式庭園など杵築を代表する武家屋敷です。
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