大分県唯一の「村」である姫島村は、国東半島の北東部、瀬戸内海西端に位置し、伊美港からフェリーで約20分。
近海はカレイやタイ、養殖車えび等豊富な水産資源を育む絶好の漁場であると共に、風光明媚な景観に囲まれた穏やかで美しい島です。
その歴史は古事記まで遡り、伊佐那岐命と伊佐那美命が「国産み」の際、まず8つの島を産み、続いて産んだ6つの島の内の1つが姫島と言われています。
“姫島七不思議”も、島に語り継がれる伝説です。
沖合に浮かぶ漁業の神様「浮洲(うきす)」の鳥居は高潮や大しけの時でも決して海水につかることがないと言われ、鬼に追われた善人を1000人匿うことができるお堂「千人堂」、お姫様にまつわる伝説を持つ「かねつけ石」や「逆柳」等、島中に点在しています。
また、お姫様が口をゆすぐため、手拍子を打って祈ったことで湧き出した水は、七不思議の1つ「拍子水(ひょうしみず)」と呼ばれ、現在では拍子水温泉として、訪れる人や島の人々を癒しています。
レンタサイクルを使い、海の風を感じるサイクリングもおすすめです。“姫島七不思議”や南側の海岸線を走る「ひめしまブルーライン」など、ぐるりと島を巡れば、その魅力を体中で感じることができるでしょう。
毎年8月14〜15日に開催される姫島盆踊りは、鎌倉時代の念仏踊りから発展したものと言われています。子ども達のユニークな仕草が可愛らしいキツネ踊りや、男女の力強さと優雅さが対照的なアヤ踊り等伝統的な踊りと、毎年生み出される個性豊かな創作踊りがあり、多くの来場者で島中が賑わいを見せます。
○ 場所:東国東郡姫島村
(伊美港から姫島港までフェリーで20分)
○ 問い合わせ先:姫島村役場/0978-87-2111
|
夕暮れに染まる姫島遠景
七不思議の1つ「浮洲」
七不思議の1つ「千人堂」
冷泉と加温した温泉の2種類が楽しめる拍子水温泉
白砂が続く姫島海水浴場
|