今回の「職」では、今年で第4回目となる「大分の工芸品 展示商談会」についてご紹介します。
「大分の工芸品 展示商談会」は、2008年から毎年東京銀座の『坐来 大分』で開催しています。大分の工芸品の魅力を首都圏に向けて情報発信し、ビジネスに繋げ、その伝統の技術力・商品力・販売力の強化を図ることを目的としており、今年は2月21日(月)に開催しました。
総合監修には、『坐来 大分』の店舗デザイン監修等を担当した食環境プロデューサー木村ふみ氏((株)エデュウス代表取締役)をお願いし、今回は、「器と道具〜食をとりまく環境から学ぶ〜」を全体テーマとして、大分県の豊かな「食」とそれをとりまく現代の生活スタイル、暮らしに密着した新しい大分の工芸品を提案しました。
当日は、初出展9者を含む県内の18生産者が、竹細工や木製品をはじめ陶器、和紙、染め物や鏝絵など様々なカテゴリーの商品約300点を展示し、首都圏の流通業者やインテリア、マスコミ関係者など100名近い方が参加しました。
大分の工芸を分かりやすく伝え表現するため、各生産者がそれぞれ独自の視点で発表するスタイルにより、参加者が直接商品を手に取り、作り手と話し、商品に対する思いを伝える心が触れ合う場となりました。生産者からは、現在求められている商品や商品開発のヒントを得ることができたと、今後に期待できる話しを聞くことが出来ました。
また参加者には、出展商品の器等を用いた軽食を準備し、実際に使っていただくことにより、生活の中に取り入れた時の使い勝手等を肌身で感じていただきました。大変面白い表現方法と好評で、その商品を扱いたいと多くの商談をいただきました。
今後は、消費者ニーズの多様化等に柔軟な対応ができる消費者の目線に立ったものづくりが重要です。今回の展示商談会で得た評価や意見を工芸の商品力強化に活かし、より魅力あるものが生み出さることを期待しながら、これからも皆様に大分の職人の技をご紹介していきたいと思います。
○第4回大分の工芸品展示商談会に参加した18の生産者をご紹介します。
(アイウエオ順)
・ウッドアート楽 【木製品】
・Vannier(ヴァニエ) 【竹製品】
・(有)大内工芸 【竹製品】
・甲斐のぶお工房 【木製品】
・(有)亀井竹芸工業所 【竹製品】
・kirafte(キラフテ) 【木製品】
・grow(グロー) 【木製品】
・鏝絵工房 【鏝絵】
・清水貴之 【竹製品】
・染工房快 【染物】
・竹楓舎 【竹製品】
・中川千年デザイン室 【照明】
・(財)日田玖珠地域産業振興センター 【陶器】
・(有)増矢桐箱 【桐製品】
・宮井竹工所 【竹製品】
・無風窯 【陶器】
・梁塵窯 【陶器】
・草想舎 【和紙】
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展示風景1
展示風景2
展示風景3
展示風景4
展示風景5
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