大分県と宮崎県の県境に位置する佐伯市宇目は、南西部に祖母傾(そぼかたむき)国定公園を有する山あいの地域です。宇目の特産品には300年の歴史を誇る椎茸をはじめ、鎌倉時代からの伝統を受け継ぐ釜炒り茶、寒暖の差から生まれる甘さが評判の栗、冬の味覚を代表する天然猪肉などがあります。
宇目の猪はクヌギやシイなどのドングリや栗をエサにしており、ミミズなどを食べている他の地域の猪とは肉の味が全く違うといわれています。全国的にも美味しいと評判で関西方面からも猪肉の買い付けに業者が訪れています。
猪肉はすき焼き、塩焼き、雑炊、しし鍋、しし汁など色々な食べ方があります。大分の郷土料理を紹介した「ハルカの食卓」によると、しし鍋は水を加えずに醤油と大根の水分で猪肉、椎茸、野菜を煮込んだ鍋料理。しし汁は猪肉と野菜が入った味噌仕立ての豚汁風の料理と紹介されています。
宇目では旅館や民宿、食堂などで猪肉料理を食べることができます。特に、国道326号で宮崎県境の「唄げんか大橋」の手前にある「道の駅 宇目」の「ししラーメン」が有名です。冬季限定の「しし鍋」も用意されています。
坐来大分では宇目の猪肉と大分県豊後大野市の蕗のとうを組み合わせたメニュー「豊後牛と宇目猪ふきのとう」・「宇目 猪 蕗のとう詰め 大粒マスタード」を準備しております。早春の味を是非ご賞味ください。
※営業時間、メニュー等詳細につきましては、坐来 大分までお問い合わせ下さい。(電話03−3563−0322)
※「ハルカの食卓」
NHK連続テレビ小説『風のハルカ』(平成17年度後期)で、毎回紹介されていた大分の郷土料理のレシピを紹介した本。
総合監修 金丸佐佑子(平成20年3月)
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宇目の西部「鷹鳥屋山(たかとやさん)山頂より」望む
地元料理「しし鍋」
坐来大分のメニュー(一例)「蕗のとう 猪」
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