大分には、豊かな自然風土を背景に、さまざまな工芸の技が受け継がれ、また新しく生まれています。別府竹細工や小鹿田焼、木工芸品といった代表的な工芸品以外にも陶芸や染色等、幅広いジャンルの工芸品生産者が魅力ある商品を生み出しています。
こうした大分の工芸品の多様性と、その商品力の高さを情報発信するとともに、首都圏での販路拡大に繋げるため、坐来大分を会場に、今年で5回目となる「大分の工芸品 展示商談会」(平成24年3月5日(月))を開催しました。今回は、県内の工芸品生産者15社(うち初出展7社)が商品を展示し、来場した首都圏の工芸関係バイヤー、メディア関係者約100名と商談、意見交換を行いました。
「大分の工芸品 展示商談会」は、食環境プロデューサー木村ふみ氏((株)エデュウス代表取締役)監修のもと、毎回異なるテーマで開催しています。今回は「コラボレーション」をテーマとし、大分のさまざまな工芸品をコラボレーション展示することで、大分ならではの暮らし方「大分スタイル」を首都圏のバイヤー等に紹介しました。
また、来場者には坐来大分の軽食を用意し、食と工芸のコラボレーションによる演出で、大分の良さを感じていただきました。
バイヤーやメディア関係者からは、「大分の工芸品製作技術の高さに感銘を受けた」「生産者から直接に技法やこだわりを聞くことができることがとてもよい」、また「器、食、生活道具と全てがリンクした展示がとても楽しい」といった評価をいただきました。一方、生産者からは、今回の商談会を通じて、商品や価格の改良点、自社商品の優れている点等を来場者から指摘していただき、大変参考になった、との声が多く聞かれました。
終日、来場者と生産者が商品を前に熱心に話し込む姿が随所に見られ、非常に熱気あふれる会場でした。今回を契機とした大分の工芸の販路拡大と、大分の工芸品がさらに魅力あるものとなることを期待しています。
◇第5回「大分の工芸品 展示商談会」出展者一覧
(50音順)
・藍のギャラリー 院内北山【染色】
・伊藤憲男【竹製品】
・ウッドクラフトかづキラフテ【木製品】
・(有)大内工芸【竹製品】
・甲斐のぶお工房【木製品】
・工房木輪【木製品】
・指原邦行【陶器】
・竹工房 東雲【竹製品】
・涛音寮【表装】
・二豊製畳有限会社【七島藺製品】
・(財)日田玖珠地域産業振興センター【陶器】
・ぶんご遊草会【豊後絞り】
・(有)増矢桐箱【桐製品】
・無風窯【陶器】
・木工房林【木製品】
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朝の食卓をイメージしたコラボレーション展示。「このまま当店で扱いたい」との声も聞かれました。
コラボ展示。お気に入りの大分の工芸に囲まれた書斎はくつろぎに満ちています。
熱心に品定めをするバイヤーたちとの商談風景
商品を手にこだわりを語る生産者
時に笑みもこぼれ、なごやかに商談が行われています。
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