別府市
伝統的工芸品 別府竹細工に出会える場所
『別府市竹細工伝統産業会館』 |
Vol.41 |
『伝統的工芸品』ってご存じですか?
経済産業大臣の指定を受けた伝統工芸品のことです。大分県では『別府竹細工』が指定されています。
大分県と竹細工?と思われる方もおられるかもしれませんが、実は大分県はマダケ竹材の生産量が日本一、竹林面積は全国第2位と全国有数の竹の産地です。大分の良質な竹材は古くから様々な竹産業・竹工芸へと利用され親しまれて来ました。
大分の竹細工が全国に知られるようになったのは、江戸から明治にかけてだと言われています。日本一の温泉地として有名になった別府には全国各地から湯治客が訪れ、湯治中の生活用品として竹ざるや竹かごが購入されるようになりました。またその品質の良さから土産品としても好評となり、『別府竹細工』が全国へと広まったそうです。
生活工芸品として発展した『別府竹細工』は、技術継承しながら、別府の伝統文化として育まれてきました。この竹細工を芸術へと高めたのが別府出身の『生野祥雲斎(1904‐1974年)』です。竹工芸で初めて人間国宝となり、『竹細工』にアートいう領域を確立しました。
現在も、暮らしの中の工芸品やアート作品など、国内はもとより海外のたくさんのファンから愛される作品が、多くの竹工芸作家によって大分の地から生み出されています。
この竹工芸を満喫できるのが大分県別府市にあります『別府市竹細工伝統産業会館』です。歴史や技法の解説をはじめ、多くの竹工芸作家による緻密で優雅な個性を持つ作品を展示しており、購入することも可能です。また、竹細工の体験も出来るので世界で1つの自分の作品を制作してみては如何でしょうか。
大分県に来られた際には世界も魅了する伝統的工芸品『別府竹細工』も是非訪れてみて下さい。
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別府市竹細工伝統産業会館
竹林
別府湯けむり
暮らしの中の工芸品
作品名:極光
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