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[色 Vol.5] 大分市 / 節分のつぼみ」

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大分|色|大分の風景

大分市

節分のつぼみ

Vol.5
寒波の緩んだ節分の午後。

毎年、多くの花見客が訪れる「吉野梅園」では、梅の木々のつぼみが大きく膨らんでいました。暖冬のせいか数本には花がほころび、時折、甘ずっぱい香りがあたりに漂っていました。

この梅園の丘陵地にある数十本の臥龍梅(がりゅうばい)。
樹齢が850年を超えるものもあり、周囲に群生する梅に比べると一際存在感があります。

梅園の案内板には、臥龍梅の由来が次のように記されています。
〜建久のころ(12世紀末)、藤原近里はこの里から大宰府に行き参篭したところ、夢で梅一枝を賜ったので持ち帰ってこの地に挿したところが、その枝は芽を吹き成長し、その後幹は左にねじれて地を這い、ちょうど龍が地に臥した姿に似ているので臥龍梅(がりゅうばい)と呼ばれるようになった〜

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かつて、府内(大分)城主がこの天神に参拝し、梅園をご覧になり嘆称のあまり、
  “よしの芳野 かしこは桜 ここは梅”
                    と詠まれました。

今年の満開は、2月中旬頃になりそうです。吉野の里は、まもなく白と桃色に染まり、多くの俳人が集うことでしょう。

(平成19年2月発行)

今にも咲き出しそうな白梅

紅梅

日当たりの良い場所では花も。

臥龍梅(がりゅうばい)。 口を広げた龍のようです。

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