大分SHOKUトップページへ

[食 Vol.85] 大分県全域 / 百年の恵み「おおいた和牛」」

大分SHOKUトップページへ

大分|食|大分の食物

大分県全域

百年の恵み「おおいた和牛」

Vol.85
 「おおいた和牛」は、新ブランドとして誕生した県産和牛で、豊後牛(ぶんごぎゅう)の歴史が大正7年に始まって百年の節目に、品質の高い豊後牛の中でも、美味しさにこだわった生産農場で育てられ、肉質4等級以上という厳しい基準をクリアした逸品です。
 今回は、「おおいた和牛」の生産者の一人である株式会社浦田牧場(宇佐市院内町)の浦田さんにお話を伺いました。

 浦田牧場は広さ約1ha、子牛を生産・販売する「繁殖」、子牛を購入し育てて牛肉として販売する「肥育」を行っており、すべて合わせて約630頭(繁殖雌牛30頭、肥育牛600頭(うちJA預託牛500頭))の牛を育てる大きな牧場です。会社員として働いていた浦田さんは美味しい牛肉を食べてもらいたいという熱い思いを持って31歳の時に実家の牧場を継ぎ、今回の「おおいた和牛」のブランド立ち上げや県産和牛の品種改良などにも携わってきました。

 子牛から肉牛として出荷できるようになるまで約1年半、浦田牧場では手塩にかけて育てた肉牛を年間約350頭(自社牧場50頭、JA預託300頭)前後出荷しており、その8割は「おおいた和牛」の基準をクリアした肉質等級の高い牛に育ちます。
 しかしながら浦田さんは「全てのA5ランクの肉が美味しいとは限らない、等級と味はまた別の話」だと教えてくれました。浦田さんをはじめとする多くの「おおいた和牛」生産者は県などの関係機関と連携し、餌に飼料米やビール粕を添加する等、脂の質にこだわり、サシが入っていてもさっぱり食べやすく、甘みのある美味しい牛肉生産に取り組んできました。そのため「おおいた和牛」は等級が高いだけではなく、味も美味しいのだそうです。
 
 浦田さんは「ブランドを作るのは生産側だが、そのブランドを成長させるのは消費者です。できるだけ多くの消費者に食べてもらい、その美味しさを知ってほしい。そしていずれは関あじ・関さばや大分麦焼酎のように、大分を代表する特産品になってほしい」と、期待を込めて話してくれました。

 大分県フラッグショップの坐来大分では、9月5日(水)〜10月10日(水)まで豊後大野市メニューフェアを開催しています。今回ご紹介した「おおいた和牛」も豊後大野市の食材とともにアラカルトやコース料理を彩っていますので、ぜひこの機会にご堪能ください。
※「おおいた和牛」を使ったメニューは右の写真『おおいた和牛煮込み』の他に『おおいた和牛リブロース炭火焼』がございます。

お話を伺った(株)浦田牧場 浦田さん

9月4日に行われたブランド発表会

おおいた和牛ロゴマーク

おおいた和牛

豊海コース酒肴:おおいた和牛煮込み

上へ戻る
食バックナンバーへ