国東市(くにさきし)
寒風で育まれるちぢみホウレン草 |
Vol.9 |
10月下旬、晩秋の国東半島ではちぢみホウレン草の種蒔きが始まります。畑の栄養状態に最適なミネラル分を補い、健康な土から美味しいちぢみホウレン草が作られています。
ちぢみホウレン草の間に生える小さな草は、片手で使える専用クワを使い丁寧に除いていきます。
冷たい海風と暖かい陽ざしを受け、順調に育ったちぢみホウレン草は、気温の低下と共に、寒さから逃れようと地面に這いつくばるように葉を広げます。葉は厚く、デコボコに縮んだ様はまさに「ちぢみホウレン草」なのです。
さて、1月に入り、最低気温も5度を下回ってきますと、ちぢみホウレン草は仕上げの段階を迎えます。糖度は10度以上と甘くなり、サラダにも向いた美味しさになります。
坐来大分では、今月のメニューとして国東産のちぢみホウレン草を柚の香りと共にお出ししています。どうぞご賞味ください。
総合監修 金丸佐佑子(平成19年1月発行)
くにさき農業協同組合営農センター 0978-72-0617
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ちぢみホウレン草の畑から豊後水道を望む
地面に張り付き縮んだ姿が名前の由来
国東ちぢみホウレン草の柚香和え
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