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[食 Vol.59] 竹田市 / スイートコーン
(すごあまこ〜ん)」

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竹田市

スイートコーン
(すごあまこ〜ん)

Vol.59
 今回は、竹田市菅生(たけたしすごう)地域の標高500メートルを超える高原で収穫された「スイートコーン(すごあまこ〜ん)」をご紹介します。

 竹田市は、大分県西部に位置し、周辺にはくじゅう連山、阿蘇山、祖母山、傾山などの1,000m級の山々に囲まれた、竹田湧水群や久住高原を持つ自然豊かな地域です。

 取材にお伺いした、とうきびの郷すごう代表 山岡正近(やまおかまさちか)さんのお話では、「竹田市菅生地域では、昭和50年代からスイートコーンの生産を始め、現在、200ヘクタール(東京ドームの約50倍)を超え、あまり知られていませんが、九州最大の産地となっています。
 菅生地域のスイートコーンの特徴は、粒皮が柔らかく、甘みが強いのが特徴です。これは、高原地特有の寒暖差にあります。夏は、昼と朝夕の寒暖差が10度以上ありスイートコーンの甘さが早朝に凝縮されます。そしてスイートコーンが最高に美味しい期間は3日間と短いため、生産者は収穫時期が近づくと毎朝畑で試食や長年の勘により収穫日を決め、朝4時頃から日の出まで収穫します。こうした努力により、糖度が約18度(メロンより甘い)と高く、食べていただいたお客さまから大変喜んでいただいています。」とのこと。

 また、山岡代表は、菅生地区のスイートコーンのブランド化と、規格外のスイートコーンを利用した一次加工品及び、スープの素や饅頭など二次加工商品を生産販売するため、「とうきびの郷すごう」を平成20年6月に設立しています。

 山岡代表は、「スイートコーンの青果は、7月中旬から8月中旬の販売になりますが、加工商品は、年間を通じて販売できます。また、本年6月には同地区で栽培されたスイートコーンの中でも特に甘いスイートコーンを「すごあまこ〜ん」として商標登録して、ブランド化に努めているところです。
 現在、「すごあまこ〜ん」は、道の駅菅生や通信販売などで販売していますが、多くの皆さまに食べていただけるよう小売店やホテルなど新たな販路開拓を進めたい。」と力強くお話いただきました。

 山岡代表がこだわりを持って栽培した、「すごあまこ〜ん」を、是非「坐来大分」でご堪能ください。

■とうきびの郷すごう
  竹田市菅生991−1
    TEL:0974-65-2626


〈伝承料理研究家 金丸佐佑子さんのお話〉

 先日、孫と一緒に近くのスーパーでスイートコーンを買い求めました。孫達は本当にコーンが大好きです。蒸して食べたのですが甘くて美味でした。もっぱら、蒸す、茹でる、焼くというシンプルな料理法なのですが、あきません。

 子育てに追われていた頃、近くの公園にポンポン菓子の小父さんが来ると自宅から白米と砂糖を持参しポンポン菓子を作ってもらいました。その折、とうもろこしを持って行く家庭もあり、それが子供達の羨望の的でした。いわゆるポップコーンです。その後、米国発の家庭で作るポップコーンセットが手に入り、しばらくポップコーン作りにはまりました。味も勿論よかったのですが、それ以上に作る楽しさその過程が遊びの世界でした。わくわくしながら親子で出来上りを待つ。楽しい思い出の一つです。

 その後、趣味でヤングコーンを作っていた友人からいただいていた頃は、中国料理にはまりました。やがて缶詰のコーンを利用してポタージュ作りに、インスタントラーメンのトッピングに、サラダや炒飯にも利用。生のスイートコーンは、カスタードゼリーやカスタードケーキに応用。他の食材と異なることは利用範囲が広く料理法も簡単なものが多いことです。更に面白いことに気付きました。家族の変化につれて料理が変化。わくわく感も家族の構成によって変化、目下の我家ではシンプルな料理が中心ですが、その内、孫娘によっておしゃれにそして楽しい料理に変化するかも。楽しみにしています。

総合監修 生活工房゛とうがらし˝金丸佐佑子(平成25年7月)

すごあまこ〜ん

山岡正近 代表

すごあまこ〜ん
一株から一本だけ収穫される。

竹田市すごう農産加工所

コーンスープの素、コーン饅頭、コーン棒(ドーナツ)等

くじゅう高原

岡城跡

瀧廉太郎記念館

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