由布市 黒岳(くろだけ)・男池(おいけ)
〜原生林のなか春の訪れを体感する〜 |
Vol.18 |
黒岳は、くじゅう連山の北東端にあり、最高峰の高塚山(1587m)や天狗岩(1468m)など5つのピークの総称です。雨の多い湿潤な気候に恵まれていることから、草原が多いくじゅう山系の山々にあって、うっそうとした広葉樹の原生林が広がり、樹木が茂った山の様子が黒く見えることから黒岳と名前がついたとも言われています。
黒岳原生林は、「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれており、人間の手が加わっていない貴重な自然が残されています。
そんな黒岳の北麓には「日本名水百選」に選定された「男池湧水群」があります。黒岳の地下水が数ヶ月から1年以上をかけて地層を通り抜けて湧き出すため、カルシウムなどのミネラル分を適度に含んでおり、1日2万トンという豊富な湧出量を誇ります。
黒岳の中腹に位置する男池に至るまでは自然遊歩道が整備されており、樹齢何百年というケヤキやブナの大木などもみられ、一面グリーンに覆われた雄大な自然のなかで森林浴を楽しむことができます。
目をつぶって耳をすませば、小鳥のさえずりや風にそよぐ木々、川のせせらぎが聞こえ、大きく深呼吸すれば、体のすみずみまで酸素がいきわたるような爽快な気分を味わうことができます。
春の訪れを体感できるこれからの季節は、週末になると多くの人が訪れます。
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黒岳遠景
黒岳 原生林
男池に至る整備された遊歩道
男池
男池
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