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[触 Vol.33] 国東市、豊後高田市 / 〜修正鬼会(しゅじょうおにえ)〜」

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大分|触|観光情報

国東市、豊後高田市

〜修正鬼会(しゅじょうおにえ)〜

Vol.33
 修正鬼会(しゅじょうおにえ)は、大分県の国東半島にある六郷満山(ろくごうまんざん)に千年以上前から伝わる国指定重要無形民俗文化財の伝統行事です。正月に五穀豊穣を祈る寺院の修正会と、大晦日の夜に悪鬼を祓う追儺式(ついなえ)が変化した鬼祭り、火祭りとが一体となり、今のかたちになったといわれています。かつては六郷満山にある65の寺院で行われていましたが、現在では、国東市の岩戸寺、成仏寺、豊後高田市の天念寺の3つの寺のみとなっています。(岩戸寺と成仏寺は隔年交代、天念寺では毎年開催)

 元々、修正鬼会は、五穀豊穣、国家安泰、無病息災、万民快楽を祈願する伝統行事で、養老年間元正(げんしょう)天皇の頃(西暦720年頃)に京都で行われたのが最初であるといわれており、国東半島の六郷満山文化の起源である1200〜1300年前から伝わる行事であると考えられています。

 登場する鬼は悪い鬼ではなく、「鬼に姿を変えた御祖先様」であるという考え方で、良い鬼です。それゆえ鬼の面には角が無いのが特徴です。神前本堂前に供える大松明(だいたいまつ)は長さ6mもあり、祭が最高潮を迎えると、僧侶が扮した赤鬼と黒鬼が火のついた松明を振り回し、見物客の背中や肩を叩き回ります。これが一年間の無病息災につながるといわれ、人々は競って鬼の前に進んでいきます。

※会場では火の粉が飛び交いますので服装等には注意が必要です。


日時 平成25年2月16日(土)
場所 国東市国東町岩戸寺
   豊後高田市長岩屋(天念寺講堂)

僧侶が扮した赤鬼の災払鬼(さいばらおに)と黒鬼の鎮鬼(しずめおに)

天念寺

修正鬼会風景

修正鬼会風景

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